『暮らしの保健談話室』は2023年4月より半年間の準備期間を経て、9月からスタート・開室しました。会員達スタッフもカウンセリングの講師を招いて傾聴の勉強を始めています。第1回目は『傾聴力~心に寄り添うコミュニケーション』
と題して藤枝市社会福祉協議会の地域支援課地域福祉係 石田理矢さんを講師にお招きしお話し頂きました。『ついすみ暮らしの保健談話室』にアドバイスして頂いた言葉は、相談の第一歩は「まずは相手の思いを聴き、受け止める」「相手のペースに合わせる」という事でした。そしてそれらを「ひとりで背負わずつなげること」、傾聴と連携だといいます。
↑藤枝市社会福祉協議会の地域支援課地域福祉係 石田理矢さんの講話資料より紹介
━藤枝市社会福祉協議会の地域支援課地域福祉係 石田理矢さんの講話資料より━
💛傾聴するとどんな効果があるのか
•認められたい、大事に扱われたい、自信を持って生きたい、という欲求が満たされる→人の生きる力を引き出せる
💛こんな姿勢が大事です
💛傾聴の方法
・「あなたの話を聴いているよ」という合図を送る
・うなずき/相づち/アイコンタクト/繰り返し/簡潔にまとめる
💛気をつけたいポイント
・否定や反論、説教をしない。
・すぐにアドバイスをしない。
・すぐに結論にいかない。
・話を途中で遮らない。
・自分(聞き手)の話ばかりしない。
・プライバシーを尊重し、秘密は守る
💛YOU(ユー)メッセージ&I(アイ)メッセージ
[1例]
YOU(ユー)メッセージ→ ・(あなたは)プリントいつも出しっぱなしだよ。片付けてね
I(アイ)メッセージ → ・決まったところに片付けてくれると(私が)助かるよ
[2例]
YOU(ユー)メッセージ→ ・(あなたは)帰ってくるの遅くない?早く帰ってきて
I(アイ)メッセージ → ・(私は)心配だから早く帰ってきて
💛相談の第一歩は「傾聴」と「連携」
・まずは相手の思いを聴き、受け止める
・相手のペースに合わせる
・ひとりで背負わず、つなげる
以上のことを日常の中でも意識し、家族や友人との会話の中に取り入れていきたいと思います。
👩アンガーマネジメント
~歳を重ね、出会いより別れが多くなってきた今だから~(投稿F.K)
最近、かじってみたいなぁと興味深く思える課題があります。それは、学校教育やビジネスの面でもよく使われているようですが、『アンガーマネジメント』といって怒りやイライラする感情を我慢するのでなくコントロールする技術の学習方法です。日常生活や社会生活、家族との間等、どんな場面でも起こりうるであろう『怒り』という感情とどう向き合っていったら良いのか、理論的に分析してトレーニングできるのであれば穏やかで豊かな人間関係を築いていきたい私にとって機会があれば勉強してみたいことのひとつです。
30代や40代の若い時より比較的気持ちに余裕がもて半世紀以上生きてきたら老成(ろうせい)してきた感もありますが、やはり毎日の中で自分の価値観からはみ出たことや、無神経な人の行動や言葉にムッとすることがあります。大抵は、顔には出さずその場は平常心を装って切り抜けていますが、あとで必ず気持ちの許せる友人にぼやいてホロしてもらっています。愚痴を聞いてくれる似たタイプの友人も同じようにぼやいてお互いに『隔世の感を嘆きあい』溜飲を下げ合っています。
これも井戸端的な感情をコントロールする方法の一つなのかと思いますが、『アンガーマネジメント』は、より理論的・具体的なもののようです。興奮した心や体を鎮静化することや混乱している気持ちを整理して客観視させること、社会的な判断力・行動力を育てていくことを基軸としたプログラムで組まれていて、座学(講義)と寸劇(ロールプレー)が盛り込まれ実践的な内容だそうです。
一般的にでも知っておければ役に立つという『怒りを管理する18の項目の心得』が(NAVERまとめ)に紹介されていました。勝手に18の項目を書き綴ってもいけないので、その一片を紹介すると、イライラする気持ちを文字にして書き出したり点数化したり、気持ちを落ち着かせる呪文を唱えたりすることを心掛けることや大きく深呼吸をしたり人と比較したりせず自分をほめてやることもすると良いとありました。物事白・黒付けず、何でも完全にやり遂げようとせず、過去や未来のことをあまり深く考えず、今の自分に集中するということも大事のようです。そして怒りの原因になる場から極力離れリラックスさせる時間を作ることが絶対に必要だとも。
自己啓発などの本で断片的によく聞かれてきた内容のことが、18の項目の心得編では系統的にスキルとして書かれていて、この18項目を試すだけでも心が穏やかになっていくんじゃあないのかなと感じました。『怒りを管理』することで、ビジネス面や人間関係を充実させるメリットが大きいとありましたが、私にとっての『アンガーマネジメント』は対外的なメリットよりも、ともかくどんな時でも平常心に近い状態を保てる自分になりたいということからの興味の課題です。歳を重ね出会いより別れが多くなってきた今だから、なおさらです。
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